1. はじめに
リアルタイム転送プロトコル (RTP) [RFC3550] が最初に設計された当時、およびその後かなりの期間、RTP セッションのエンドポイントは通常、単一のメディアソースのみを送信していたため、RTP セッションごとに単一の RTP ストリームと同期ソース (SSRC) を使用していた。このとき、異なるメディアタイプごとに通常は別々の RTP セッションが使用されていた。しかし最近では、エンドポイントが、異なる RTP 同期ソース (SSRC) 識別子によって区別される複数の RTP ストリームを単一の RTP セッション内で送信したいと考えるシナリオが数多く出現している。これらについてはセクション 3 で概説する。RTP の初期設計でもこのようなシナリオは考慮されていたが、仕様はそのようなユースケースを念頭に置いて一貫して書かれたものではなかった。したがって、仕様にはいくつかの箇所でやや不明確な点がある。
本書は、エンドポイントが複数の SSRC を使用するユースケースにおける動作を明確にするために [RFC3550] を更新する。また、非アクティブな SSRC のタイムアウトに関する問題を解決し、フィードバックメッセージの包含に関する動作を明確にするために [RFC4585] を更新する。