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4. カプセル化

入力 PE ルータは, IPv6 VPN データを, 対応する宛先 IPv6 VPN プレフィックスの BGP ネクストホップによって識別される出力 PE ルータへ, バックボーントンネルを通じて転送しなければならない (MUST).

BGP ネクストホップフィールドに含まれる 16 バイトの IPv6 アドレスが IPv4 マップド IPv6 アドレスとして符号化されている場合 (第 3.2.1.2 節参照), 入力 PE は IPv4 トンネルを使用しなければならない (MUST). ただし, 別途処理するよう明示的に設定されている場合を除く. 入力 PE は, BGP ネクストホップフィールドに含まれる 16 バイトの IPv6 アドレスが IPv4 マップド IPv6 アドレスとして符号化されている場合に IPv6 トンネルを使用することを, 明示的な設定によって許可してもよい (MAY). これにより, PE の IPv6 到達可能性を実現するためにグローバル IPv6 アドレスの代わりに IPv4 マップド IPv6 アドレスが使用されているにもかかわらず, IPv6 トンネルを使用したい特定の配置環境をサポートできる.

BGP ネクストホップフィールドに含まれる 16 バイトの IPv6 アドレスが IPv4 マップド IPv6 アドレスとして符号化されていない場合 (第 3.2.1.1 節参照), 入力 PE は IPv6 トンネルを使用しなければならない (MUST).

PE が接続された CE からパケットを受信したとき, そのパケットの IPv6 宛先アドレスについて, その CE に対応する VRF 内でルックアップを行う. そうすることで, VPN-IPv6 ルートを見つけることができる. その VPN-IPv6 ルートには, 関連付けられた MPLS ラベルと関連付けられた BGP ネクストホップが存在する. まず, この MPLS ラベルが下位ラベルとしてパケットにプッシュされる. 次に, このラベル付きパケットは, BGP ネクストホップによって識別される出力 PE へ転送するため, トンネル内にカプセル化される. このカプセル化の詳細は, 実際のトンネル技術により異なり, 以下のとおりである.

IPv4 VPN 用 MPLS/BGP [2547-GRE/IP] と同様に, IPv4 トンネルまたは IPv6 トンネル (対応して, IPv4 GRE トンネルまたは IPv6 GRE トンネル) を用いたトンネルカプセル化の場合, ラベル付き IPv6 VPN パケットのカプセル化は, [MPLS-in-IP/GRE] に規定される MPLS-in-IP (対応して, MPLS-in-GRE) カプセル化パケットを生成する. L2TPv3 を用いたトンネルカプセル化の場合, ラベル付き IPv6 VPN パケットのカプセル化は, [MPLS-in-L2TPv3] に規定される MPLS-in-L2TPv3 カプセル化パケットを生成する.

IPv4 VPN 用 MPLS/BGP と同様に, IPsec で保護されたトンネル [2547-IPsec] を用いたトンネルカプセル化の場合, ラベル付き IPv6 VPN パケットのカプセル化は, MPLS-in-IP または MPLS-in-GRE カプセル化パケット [MPLS-in-IP/GRE] を生成する. IPsec トランスポートモードは, 入力 PE から出力 PE へのこの IPv4 または GRE トンネルを保護するために使用される.

IPv4 トンネル (IPsec で保護されているか否かを問わず) を用いたトンネルカプセル化の場合, 入力 PE ルータは, BGP ネクストホップフィールド内の IPv4 マップド IPv6 アドレスフィールドに符号化された IPv4 アドレスを, 追加された IPv4 トンネルヘッダの宛先アドレスとして使用しなければならない (MUST). それは, 自らの IPv4 アドレスの 1 つを, 追加された IPv4 トンネルヘッダの送信元アドレスとして使用する.

IPv6 トンネル (IPsec で保護されているか否かを問わず) を用いたトンネルカプセル化の場合, 入力 PE ルータは, BGP ネクストホップフィールドの IPv6 アドレスフィールドに含まれる IPv6 アドレスを, 追加された IPv6 トンネルヘッダの宛先アドレスとして使用しなければならない (MUST). それは, 自らの IPv6 アドレスの 1 つを, 追加された IPv6 トンネルヘッダの送信元アドレスとして使用する.

MPLS LSP を用いたトンネルカプセル化の場合, LSP は任意のラベル配布技術 (LDP [LDP], RSVP-TE [RSVP-TE] 等) を使用して確立できる.

MPLS LSP を用いたトンネルカプセル化の場合, 入力 PE ルータは, ラベル付き IPv6 VPN パケットのラベルスタックに LSP トンネルラベルを直接プッシュしなければならない (MUST) (すなわち, いかなる IPv4 または IPv6 ヘッダも事前に追加しない). このプッシュされたラベルは, 入力 PE ルータから開始し, 出力 PE ルータで終了する LSP に対応する. BGP ネクストホップフィールドは出力 PE ルータを識別するために使用され, それによってラベルスタックにプッシュすべきラベルが決定される. BGP ネクストホップフィールド内の IPv6 アドレスが IPv4 マップド IPv6 アドレスの場合, その中に埋め込まれた IPv4 アドレスがラベルスタックにプッシュすべきトンネルラベルを決定する. それ以外のすべての場合, BGP ネクストホップフィールド内の IPv6 アドレスがラベルスタックにプッシュすべきトンネルラベルを決定する.

この VPN アーキテクチャを実装する各システム間の相互運用性を確保するため, これらすべてのシステムは, LDP [LDP] によって確立された MPLS LSP を用いたトンネルカプセル化をサポートしなければならない (MUST).