6. その他の考慮事項
6.1. ユーザー情報の保存
特定の値および/または値形式(表現形式)の保存要件を持つ構文を定義できる。 たとえば、デジタル署名されたデータを含む構文では、署名が無効にならない ように、提示された値と値形式の両方をサーバーが保存するよう義務付けること ができる。
このような要件が明示的に定められていない場合、サーバーはユーザー情報の 値を保存するべきである(SHOULD)が、異なる形式で値を返してもよい (MAY)。サーバーがユーザー情報の値を保存できない(または保存しない) 場合、サーバーは等価な値(2.3 節による)が返されることを保証しなければ ならない(SHALL)。
6.2. 短い名前
記述子とも呼ばれる短い名前は、オブジェクト識別子の読みやすい別名として 使用され、さまざまなスキーマ要素を識別するために使用される。ただし、 人間向けユーザーインターフェイスを持つ LDAP 実装が、このような短い名前 (またはそれが参照するオブジェクト識別子)をユーザーに表示することは想定 されていない。代わりに、何らかの変換(短い名前を地域のいずれかの言語で 表現するなど)を行う可能性が最も高い。たとえば、短い名前 "st" (stateOrProvinceName)は、ドイツ語を話すユーザーに "Land" と表示される ことがある。
同じ短い名前が異なるサブスキーマでは異なる意味を持つことがあり、特定の サブスキーマ内では、同じ短い名前が、それぞれ異なる種類のスキーマ要素を 識別する異なるオブジェクト識別子を参照することがある。
実装は、同じ短い名前が 1 つのサブスキーマ内で異なる種類のスキーマ要素を 参照するために使用される場合に備えなければならない(MUST)。すなわち、 1 つのサブスキーマ内にオブジェクトクラス 'x-fubar' と属性タイプ 'x-fubar' が存在する場合がある。
実装は、同じ短い名前が異なるサブスキーマ内で異なるスキーマ要素を参照する ために使用される場合に備えなければならない(MUST)。すなわち、それぞれ 異なるサブスキーマ内に 2 つのマッチング規則 'x-fubar' が存在する場合が ある。
短い名前(記述子)の登録手順については、BCP 64、RFC 4520 [RFC4520] に詳述されている。
6.3. キャッシュとシャドウイング
一部のサーバーはエントリのキャッシュコピーまたはシャドウコピーを保持し、 それを検索および比較照会への応答に使用できるが、変更操作が要求された場合 は参照を返すか、他のサーバーに接続する。シャドウイングまたはキャッシュを 行うサーバーは、発信元サーバーがデータに設定したアクセス制御上の制約に 違反しないことを保証しなければならない(MUST)。