RFC 4379 - 1. Introduction
1. 導入 (Introduction)
本ドキュメントは、多プロトコルラベルスイッチング (Multi-Protocol Label Switching, MPLS) ラベルスイッチドパス (Label Switched Path, LSP) におけるデータプレーン障害を検出するために使用できる、単純かつ効率的な機構を記述する。本ドキュメントには二つの部分がある。MPLS "echo request" と "echo reply" で運ばれる情報、および echo reply を転送するための機構である。第一の部分は、データプレーンの正しい動作を確認するのに十分な情報を提供すること、ならびにデータプレーンをコントロールプレーンと照合して検証し、それによって障害を局所化する機構を提供することを目的とする。第二の部分は、より堅牢な障害切り分けのために、echo request メッセージに対する信頼性のある応答チャネルとして二つの方式を提案する。
この設計における重要な考慮点は、MPLS echo request が通常の MPLS パケットが通るのと同じデータパスをたどるということである。MPLS echo request は、第一にデータプレーンを検証するためのものであり、第二にデータプレーンをコントロールプレーンと照合して検証するためのものである。コントロールプレーンを確認する機構は有用であるが、本ドキュメントの対象ではない。
本ドキュメントはアドレス範囲 127/8 を特別に使用する。これは RFC 1122 [RFC1122] で定義された動作に対する例外であり、同 RFC を更新する。この変更の動機と、この例外的な使用の詳細については、後述の 2.1 節で論じる。
1.1. 表記法 (Conventions)
本ドキュメントにおけるキーワード "MUST"、"MUST NOT"、"REQUIRED"、"SHALL"、"SHALL NOT"、"SHOULD"、"SHOULD NOT"、"RECOMMENDED"、"MAY"、"OPTIONAL" は、RFC 2119 [KEYWORDS] に記載のとおりに解釈される。
用語 "Must Be Zero" (MBZ) は、予約フィールドのオブジェクト記述に用いられる。これらのフィールドは、送信時にゼロに設定しなければならず (MUST)、受信時には無視する。
L2 および L3 の仮想プライベートネットワーク (Virtual Private Network, VPN) に関する用語は [RFC4026] で定義されている。
本ドキュメントは IP TTL よりも MPLS の Time to Live (TTL) をはるかに頻繁に参照するため、著者は、限定子のない "TTL" を "MPLS TTL" の意味で用い、"IP TTL" を IP ヘッダ内の TTL 値に用いるという慣例を採用している。
1.2. 本ドキュメントの構成 (Structure of This Document)
本メモの本文は、動機、MPLS echo request/reply パケット形式、LSP ping の動作、および信頼性のある戻りパスの四つの主要部分からなる。初めて読む読者は、実際のパケット形式を読み飛ばし、先に動作理論 (Theory of Operation) を読むことを推奨する。本ドキュメントがこのような構成になっているのは、前方参照を避けるためである。
1.3. 貢献者 (Contributors)
以下の人々は本ドキュメントのあらゆる側面に重要な貢献を行っており、多くの資料はこのグループ内での議論と討議から生まれた。
- Ronald P. Bonica, Juniper Networks, Inc.
- Dave Cooper, Global Crossing
- Ping Pan, Hammerhead Systems
- Nischal Sheth, Juniper Networks, Inc.
- Sanjay Wadhwa, Juniper Networks, Inc.