RFC 3031 - ラベル配布手順(Label Distribution Procedures)
5. ラベル配布手順(Label Distribution Procedures)
ラベル配布の具体手順は、選択された「配布モード × 保持モード × 制御モード × マージ能力」の組合せで決まる。以下に各組合せの核心動作を概括する(アーキテクチャ第4章と [MPLS-LDP] に基づく):
| 組合せ | ラベル要求 | ラベル通知 | 保持方針 | マージ処理 |
|---|---|---|---|---|
| ダウンストリーム・アンソリシテッド+リベラル保持+マージ可 | 要求不要 | Rd が全束縛を主動通知 | 全保持(非次ホップ含む) | FEC ごと出ラベル1つ |
| ダウンストリーム・アンソリシテッド+コンサバティブ保持+マージ可 | 要求不要 | Rd が主動通知;次ホップのみ有効 | 非次ホップ束縛を破棄 | FEC ごと出ラベル1つ |
| ダウンストリーム・オン・デマンド+リベラル保持+マージ可 | Ru が Rd へ要求 | Rd が要求へ応答 | 全保持 | FEC ごと出ラベル1つ |
| ダウンストリーム・オン・デマンド+コンサバティブ保持+マージ可 | Ru が Rd へ要求 | Rd は次ホップ要求のみ応答 | 非次ホップを破棄 | FEC ごと出ラベル1つ |
| ダウンストリーム・アンソリシテッド+リベラル保持+マージ不可 | 要求不要 | Rd が主動通知 | 全保持 | 上流ごと複数ラベル(要求数に応じ) |
| ダウンストリーム・アンソリシテッド+コンサバティブ保持+マージ不可 | 要求不要 | Rd が主動通知 | 非次ホップを破棄 | 上流ごと複数ラベル |
| ダウンストリーム・オン・デマンド+リベラル保持+マージ不可 | Ru 要求(複数可) | Rd は毎回新ラベル | 全保持 | 上流の要求ごとに新ラベル |
| ダウンストリーム・オン・デマンド+コンサバティブ保持+マージ不可 | Ru 要求(複数可) | Rd は毎回新ラベル、さらに自らの下流へ要求も | 非次ホップを破棄 | 下流へ段階的に更多ラベル要求 |
核心手順動詞(Procedures):
- Push / Push* / Downstream Unsolicited: ダウンストリームが主動でラベル束縛を上流へプッシュ。
- Pulled / Downstream on Demand: 上流が明示的に要求した後でのみプッシュ。
- Request / Request*: 上流がラベル要求メッセージを開始。
- Release / Release*: 上流が不要なラベル束縛を解放(ルート変更・粒度調整等)。
- Withdraw / Withdraw*: ダウンストリームが以前通知したラベル束縛を撤回(FEC 到達不能等)。
これら手順がマージ可能・不可能 LSR 間で組み合わさるときは §3.25.2 の規則に従う:マージ不可能な上流には、明示的に要求しない限りラベルを送らない;上流は複数回要求でき、その都度新ラベルを得、下流もまたマージ不可能ならさらにその下流へ要求する。