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4.3. Designated Routers (DRs) and Hello Messages (指定ルーターと Hello メッセージ)

PIM Hello メッセージは複数の目的で使用されます:

  • PIM ネイバーの発見
  • 機能オプションのネゴシエーション
  • 指定ルーター (Designated Router, DR) の選出
  • ネイバーの活性維持

4.3.1. Sending Hello Messages (Hello メッセージの送信)

PIM ルーターは, PIM が有効な各インターフェースで定期的に Hello メッセージを送信します。Hello メッセージは, リンクローカルのすべての PIM ルーターマルチキャストアドレス 224.0.0.13 に送信されます。

Hello メッセージの内容:

  • Holdtime: ネイバーがこのルーターを活性状態に保つべき時間 (秒)
  • DR Priority: DR 選出に使用される優先度値 (より大きな値が優先)
  • Generation ID: ルーターの再起動を検出するために使用される識別子
  • Address List: インターフェースのセカンダリアドレスのリスト (オプション)
  • LAN Prune Delay: 設定された伝播遅延とオーバーライド間隔 (オプション)

Hello タイマー:

  • デフォルト Hello 間隔: 30 秒
  • トリガー Hello: インターフェースが有効になったときに即座に送信されます
  • Holdtime: 通常 3.5 × Hello 間隔に設定されます

4.3.2. DR Election (DR 選出)

マルチアクセスネットワークでは, 指定ルーターを選出する必要があります。DR は次の責任を負います:

  • 直接接続されたホストに代わって PIM Register メッセージを送信する
  • 直接接続された受信者に代わって Join/Prune メッセージを送信する

DR 選出ルール:

  1. 最も高い DR Priority を持つルーターが DR として選出されます
  2. 複数のルーターが同じ最高優先度を持つ場合, 最も高い IP アドレスを持つルーターが選択されます
  3. ネイバーが DR Priority オプションをサポートしない場合, 選出は IP アドレスのみに基づいて行われます

DR 選出の例:

Router A: Priority = 100, IP = 10.1.1.1
Router B: Priority = 100, IP = 10.1.1.2
Router C: Priority = 50, IP = 10.1.1.3

選出結果: Router B (同じ優先度, より高い IP)

4.3.3. Reducing Prune Propagation Delay on LANs (LAN での Prune 伝播遅延の削減)

マルチアクセス LAN では, 複数の下流ルーターが同時に上流ルーターに Join または Prune メッセージを送信する場合があります。不必要なトラフィック中断を回避するために, PIM は Prune 遅延メカニズムを使用します。

LAN Prune Delay オプションには次のものが含まれます:

  • Propagation_Delay: 推定された LAN 伝播遅延
  • Override_Interval: 他のルーターが Prune をオーバーライドすることを許可する時間

ルーターが LAN 上で Prune メッセージを受信したとき, それでもそのトラフィックが必要な場合, Override_Interval 内に Join メッセージを送信して Prune をオーバーライドします。

4.3.4. Maintaining Secondary Address Lists (セカンダリアドレスリストの維持)

ルーターは, インターフェースに複数の IP アドレスを設定できます。Hello メッセージには, インターフェースのセカンダリアドレスをアドバタイズするための Address List オプションを含めることができます。これは, 正しい RPF チェックとネイバー発見にとって重要です。

注記

Hello メッセージの詳細な形式, オプションのエンコーディング, および状態マシンについては, RFC 7761 のセクション 4.3 およびセクション 4.9.2 の完全な仕様を参照してください。