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1. はじめに

MPLS ラベルスタックエントリの形式は RFC 3032 [RFC3032] で定義され、「EXP field」と呼ばれる 3 ビットフィールドを含む.RFC 3032 は、これを「実験用に予約」するとした以外、正確な使用法を定義しなかった。

EXP フィールドは当初から Class of Service (CoS) 情報を運ぶことが意図され、ワーキンググループ文書の初期版では「Class of Service Field」と呼ばれていた.しかし RFC 3032 の公開時点では正確な使用法に合意がなく、「実験用」と指定された結果、EXP フィールドという名称になった。

「実験用」という指定のため、他の標準化団体 (SDO) や実装者が別の目的に利用できると考えるようになった.本文書は、トラフィック分類用フィールドであることを明確にするため名称を変更する。

当初は元の「CoS field」という名称へ戻す案も検討されたが、RFC 3032 公開後に生じた次の変化を十分に表さないことが指摘された。

  1. RFC 3270 [RFC3270] は EXP フィールドの利用を初めて定義し、複数の Label Switched Path (LSP) の変種のうち EXP-Inferred-PSC LSP (E-LSP) と呼ぶものを規定した.PSC は PHB Scheduling Class の略である。
  2. RFC 5129 [RFC5129] は RFC 3270 の利用方法を拡張し、MPLS で Explicit Congestion Notification を行う方法を定義した。

本文書は、これらの利用可能性をより適切に包含する「Traffic Class field」(TC field) という名称を採用する.IPv6 TC フィールドが IPv6 パケットに関連するのと同様に、MPLS TC フィールドは MPLS パケットに関連する。

RFC 3270 と RFC 5129 は EXP フィールドの使用法を明確に定義するが、RFC 3032 を更新することを明示していなかった.本文書は TC フィールドの意図された利用を明確にするため RFC 3032, RFC 3270, RFC 5129 を更新する.必要な本文変更を 2 節に示す。

本文書は 2.4 節に列挙するその他の RFC も更新する.それらについては、ラベルスタックエントリ内のフィールド名を変更するだけである。

この文書の"MUST","MUST NOT","REQUIRED","SHALL","SHALL NOT","SHOULD","SHOULD NOT","RECOMMENDED","MAY"および"OPTIONAL"のキーワードは、RFC 2119 [RFC2119]で記述されているように解釈する。