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1. はじめに

この節では, Wi-Fi 6/7, IEEE 802.11, TSCH, 6TiSCH, 5G NR, TSN/TSC 統合, UE, gNB, RAN, UPF, PDU セッション, LDACS, PHY/MAC 用語, 図, 表, セキュリティ考慮事項を含む RAW 技術に関する RFC 本文を保持する.

RFC 原文

1.  はじめに

Deterministic Networking (DetNet) [RFC8557] は, ネットワークドメイン
内で極めて低いデータ損失率と有界遅延を持つ real-time アプリケーション
向けに, 指定された unicast または multicast データフローを運ぶ能力を
提供する. 使用されうる技術には, (1) フローの経路上の一部または
すべての中間ノードで, 個別 (または集約された) DetNet フローのために
データプレーンリソースを予約すること, (2) ネットワークトポロジの
変化に即座には追随しない DetNet フロー用の明示的な経路を提供する
こと, (3) 経路が利用不能であっても各パケットの配送を保証するために,
DetNet フローパケットのデータを時間および/または空間 (例えば,
異なる周波数または shared-risk でないリンク) に分散することが含まれる.

DetNet は IP layer で動作し, 通常は IEEE 802.1 および IEEE 802.3 で
定義される Time-Sensitive Networking (TSN) などの有線 lower-layer
技術上でサービスを提供する.

Reliable and Available Wireless (RAW) architecture [RFC9912] は,
diversity と multipathing の利用を最適化することで, 無線媒体に固有の
課題, 特に断続的に損失を伴う接続性に適応するために DetNet
architecture [RFC8655] を拡張する. [RFC9912] は, この文書で使用する
reliability と availability の概念を定義する. これを受けて, この
文書は, 時刻同期や送信スケジューリングなど, そのような媒体上で RAW
operation を可能にする能力を持つ無線技術を提示する. この文書で
検討される技術は, RAW Working Group (WG) の形成時に charter で特定
され, DetNet に引き継がれた (WG が RAW に関する作業を引き受けた時点).

無線を reliable かつ available にすることは, 有線の場合よりもさらに
難しい. これは, 無線送信損失の多数の原因が, 輻輳損失や過剰予約された
共有リソースによる遅延に加わるためである.

RAW は DetNet と同様に, 時刻同期や traffic shapers などの lower-layer
能力を必要とし, それを活用する. 無線送信損失の悪影響を相殺するため,
RAW は追加の lower-layer 能力を活用する. その一部は無線に固有である,
または少なくとも無線により典型的に適用される可能性がある. そのような
lower-layer 技術には次が含まれる:

* per-hop retransmissions (Automatic Repeat Request (ARQ) としても
知られる),

* Modulation and Coding Scheme (MCS) の変化,

* short-range broadcast,

* Multi-User - Multiple Input Multiple Output (MU-MIMO),

* constructive interference, および

* overhearing. これは, 複数の受信者が同じ送信を受信するよう
スケジュールされるものであり, 送信者側のエネルギーとスペクトルの
両方を節約する.

これらの能力は lower layer によって提供され, RAW によって個別に,
または組み合わせて制御されうる.

RAW は, 制約されたスペクトルとエネルギーを持つリンクの利用を最適化
しながら, 期待される接続性特性, 通常は reliability と latency を維持
する network-layer control loop を定義する. control loop には,
Operations, Administration, and Maintenance (OAM) による通信監視,
Path Computation Element (PCE) と実行時分散 Path Selection Engine
(PSE) による経路制御, および拡張された Packet Replication,
Elimination, and Ordering Functions (PREOF) が含まれる.

この文書は, RAW サービスの提供に適した短距離および中距離の無線技術を
調査し, RAW が活用しうる特性を提示し, deterministic flows を運ぶ
ためのそれらの技術の適用可能性を検討する. 検討対象の技術は Wi-Fi
6/7, Time-Slotted Channel Hopping (TSCH), 3GPP 5G, L-band Digital
Aeronautical Communications System (LDACS) である. この文書の目的は,
IETF, 特に RAW に取り組む DetNet Working Group において, これらの
技術 (および場合によっては他の類似する互換技術) に関する作業を支援し,
可能にすることである.

この文書は既存のネットワーキング技術を概観するものであり,
プロトコル動作や運用慣行を定義しない. ここで参照される IETF 仕様は
それぞれ独自の security considerations を提供し, lower-layer 技術は
Layer 2 で独自のセキュリティを提供する. 技術のセキュリティ調査は
明示的に範囲外である.