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付録 A. RFC 7525 との差異

この付録は、2015 年 5 月に出版された [RFC7525] と [RFC7525] を廃止する本書との間の大きな違いをまとめたものです。

最も重要な違いは、本書が TLS 1.3 [RFC8446] の使用を主な推奨事項として奨励していることですが、同時に TLS 1.2 [RFC5246] の使用も引き続き許可しています。対照的に、[RFC7525] での主な推奨事項は TLS 1.2 に従うことであり、TLS 1.2 は当時 IETF が定義した最新バージョンでした。

要約すると、TLS 1.2 に関する変更点は以下のとおりです。

  • 機会主義的セキュリティ: セクション 5.2 から、機会主義的セキュリティの推奨事項 [RFC7435] への参照が削除されました。
  • TLS 1.0 および 1.1 のサポート: これらをサポートしてはならない (MUST NOT) ようになりました。以前は、サポートすべきではない (SHOULD NOT) でした。これにより、ダウングレード保護 SCSV メカニズム [RFC7507] が不要になりました。
  • フォールバック: 以前の TLS バージョンへのフォールバックを禁止しました。
  • ストリクト TLS: HSTS [RFC6797] のサポートが必須 (MUST) になりました。以前は推奨 (SHOULD) でした。
  • セッション再開: チケット暗号化鍵の定期的なローテーションが必須 (MUST) になりました。以前は推奨 (SHOULD) でした。
  • 再ネゴシエーション: renegotiation_info 拡張 [RFC5746] のサポートと使用が必須 (MUST) になりました。以前は強く推奨されていました。
  • 拡張マスターシークレット: extended_master_secret 拡張 [RFC7627] のサポートが必須 (MUST) になりました。以前は推奨 (RECOMMENDED) でした。
  • SNI: Server Name Indication (SNI) [RFC6066] のサポートが必須 (MUST) になりました。以前は推奨 (RECOMMENDED) でした。
  • ALPN: Application-Layer Protocol Negotiation (ALPN) [RFC7301] のサポートが必須 (MUST) になりました。
  • 圧縮: TLS レベルの圧縮を無効にすべき (SHOULD) となりました。
  • RC4: RC4 暗号スイートをネゴシエートしてはならない (MUST NOT) ようになりました。以前は使用すべきではなかった (SHOULD NOT) です。
  • 静的鍵: 静的 RSA および静的 DH 暗号スイートはネゴシエートすべきではなくなりました (SHOULD NOT)。
  • 前方秘匿性: 前方秘匿性を提供する暗号スイートのサポートと優先が必須 (MUST) になりました。以前は推奨 (RECOMMENDED) でした。
  • 3DES: 3DES は推奨されなくなりました。
  • 暗号スイートの強度: 112 ビット未満のセキュリティを提供する暗号スイートをネゴシエートしてはならない (MUST NOT) ようになりました。
  • CCM モード: AES-CCM ベースの暗号スイートが推奨されるようになりました (RECOMMENDED)。
  • RSA 鍵長: 少なくとも 2048 ビットの RSA 鍵の使用が必須 (MUST) になりました。以前は推奨 (RECOMMENDED) でした。
  • ECDH 曲線: 少なくとも 224 ビットの曲線を使用することが必須 (MUST) になりました。
  • SHA-256: 署名には SHA-256 の使用が推奨されるようになりました (RECOMMENDED)。
  • トランケート HMAC: トランケート HMAC 拡張の使用を禁止しました (MUST NOT)。
  • ホスト名検証: ホスト名検証が必須 (MUST) になりました。
  • タイミング攻撃対策: タイミング攻撃を防ぐために、エラー処理にかかる時間を一定にすることが推奨されています。
  • 0-RTT: 0-RTT データに関する推奨事項が追加されました。

これらの変更に加え、文書全体を通して、最新の暗号解読手法や攻撃手法(ALPACA、RACCOON、Logjam など)への言及が追加され、それらに基づく推奨事項が更新されています。