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Appendix B. Changes from Previous RFCs (以前のRFCからの変更)

この付録は、RFC 9110の以前の関連RFCと比較した主な変更を要約しています。RFC 9110は、HTTP/1.1のコアセマンティクスを統合および更新し、RFC 7230-7235シリーズの仕様を置き換えています。

B.1. Changes from RFC 2818 (RFC 2818からの変更)

RFC 2818は、HTTPSの使用を定義しました。主な変更には以下が含まれます:

  • HTTPSの定義をHTTPセマンティクス仕様に統合
  • 証明書検証の要件と推奨事項を更新
  • セキュア接続に関するガイダンスを強化

B.2. Changes from RFC 7230 (RFC 7230からの変更)

RFC 7230は、HTTP/1.1のメッセージ構文とルーティングを定義しました。主な変更には以下が含まれます:

  • HTTP/1.1固有の構文からメッセージ抽象化を分離
  • フィールド構文とセマンティクスの記述を再構成
  • 接続管理とプロキシ動作の要件を更新
  • メッセージ転送と変換のルールを明確化

B.3. Changes from RFC 7231 (RFC 7231からの変更)

RFC 7231は、HTTP/1.1のセマンティクスとコンテンツを定義しました。主な変更には以下が含まれます:

  • メソッドセマンティクスの記述を改善
  • ステータスコードの定義と使用ガイダンスを強化
  • コンテンツネゴシエーションメカニズムを更新
  • 表現メタデータのセマンティクスを洗練
  • セキュリティとプライバシーの考慮事項を改善

B.4. Changes from RFC 7232 (RFC 7232からの変更)

RFC 7232は、HTTP/1.1の条件付きリクエストを定義しました。主な変更には以下が含まれます:

  • バリデータの生成と比較ルールを明確化
  • 条件付きリクエスト処理のセマンティクスを改善
  • ETagとLast-Modifiedの使用ガイダンスを更新
  • 前提条件評価の記述を強化

B.5. Changes from RFC 7233 (RFC 7233からの変更)

RFC 7233は、HTTP/1.1の範囲リクエストを定義しました。主な変更には以下が含まれます:

  • 範囲リクエストの構文とセマンティクスを改善
  • マルチパート範囲レスポンスの処理を更新
  • 部分コンテンツのキャッシングガイダンスを強化
  • 範囲単位の拡張性を明確化

B.6. Changes from RFC 7235 (RFC 7235からの変更)

RFC 7235は、HTTP/1.1の認証フレームワークを定義しました。主な変更には以下が含まれます:

  • 認証スキームの定義と登録を改善
  • チャレンジとクレデンシャルの構文を強化
  • 保護空間の概念を更新
  • 認証に関連するセキュリティ考慮事項を改善

B.7. Changes from RFC 7538 (RFC 7538からの変更)

RFC 7538は、308(永続的リダイレクト)ステータスコードを定義しました。主な変更には以下が含まれます:

  • 308ステータスコードをコアステータスコードセットに統合
  • 他のリダイレクトステータスコードとの一貫した記述
  • デプロイメントの考慮事項とベストプラクティスを更新

B.8. Changes from RFC 7615 (RFC 7615からの変更)

RFC 7615は、HTTP認証スキーム登録を定義しました。主な変更には以下が含まれます:

  • 認証スキームの登録手順を更新
  • 統一されたIANA考慮事項セクションに統合
  • 新しい認証スキームのガイダンスを改善

B.9. Changes from RFC 7694 (RFC 7694からの変更)

RFC 7694は、HTTPクライアント開始のコンテンツコーディングを定義しました。主な変更には以下が含まれます:

  • コンテンツコーディング関連の概念を統合
  • Accept-Encodingのセマンティクスを更新
  • コンテンツコーディングのネゴシエーションメカニズムを改善

全体的な変更

RFC 9110は、HTTPセマンティクスの統一仕様として、主な改善を含んでいます:

  1. 構造的再編成 - HTTPセマンティクスをバージョン固有(HTTP/1.1)の構文から分離
  2. 用語の統一 - HTTP仕様ファミリー全体での用語使用の標準化
  3. セマンティクスの明確化 - 長年存在する多くの曖昧さと実装の違いを解決
  4. セキュリティの強化 - セキュリティとプライバシーに関連する考慮事項と推奨事項を更新
  5. 拡張性の改善 - より明確な拡張ポイントと登録ガイダンス
  6. バージョン独立性 - すべてのHTTPバージョン(HTTP/1.1、HTTP/2、HTTP/3など)に適用可能なセマンティクス定義

注記: 詳細な変更リストと技術的詳細については、RFC 9110の付録Bを参照してください。