9. Manageability Considerations (管理性に関する考慮事項)
9. Manageability Considerations (管理性に関する考慮事項)
SR 対応ネットワークでは, パケットが辿るパスがヘッダにエンコードされます。パスはプロトコルを通じてシグナリングされないため, ネットワークオペレータがパスの有効性を検証し, その活性とパフォーマンスをチェックおよび監視するために OAM (Operations, Administration, and Maintenance, 運用, 管理, 保守) メカニズムが必要です。ただし, SR は中継ノードの状態数を大幅に削減できることに注意する必要があります。したがって, 中継ノードが管理しなければならない要素の数は少なくなります。
MPLS データプレーンの SR OAM ユースケースは [RFC8403] で定義されています。MPLS データプレーンの SR OAM 手順は [RFC8287] で定義されています。
SR ルータは, SR 用に拡張されているさまざまなルーティングプロトコルから SID (インデックス, ラベル, または IPv6 アドレス) のアドバタイズを受信します。これらのプロトコルにはそれぞれ, IP アドレスの運用と管理機能を提供する監視とトラブルシューティングのメカニズムがあり, SID のトラブルシューティングと監視機能を含めるように拡張する必要があります。
SR アーキテクチャはグローバルセグメント (global segments) の使用を導入します。各グローバルセグメントは SR ドメイン内の一意のインデックスまたはアドレスにバインドしなければなりません。オペレータによるこのようなインデックスまたはアドレスの割り当ての管理は, 誤ったルーティング (misrouting) のような状況を避けるためにネットワークの動作にとって重要です。オペレータが実施する割り当てポリシー/ツールに加えて, 実装は決定論的な解決アプローチを提供することによって競合検出の場合にネットワークを保護すべきです。
パスがラベルスタックで表現される場合, ラベルスタッキング (label stacking) の発生が増加します。ノードは, コントロールプレーンで, サポートできるラベルスタックのサイズに関する能力をシグナリングしたい場合があります。
SR 構成と運用のための YANG データモデル [RFC6020] は [SR-YANG] で定義されています。
SR が IPv6 データプレーンに適用される場合, セグメントは IPv6 アドレスを通じて識別されます。セグメント識別子の割り当て, 管理, トラブルシューティングは, IPv6 アドレスの割り当てと管理に適用される既存のメカニズムと違いはありません。
パケットの DA (Destination Address, 宛先アドレス) はアクティブセグメントアドレスを示します。SRH 内のセグメントリストはパケットの全体のパスを示します。ソースルーティングパスの検証は, パケットヘッダに存在する DA と SRH を検査し, 同等のルーティングテーブルエントリと照合することによって行われます。
SRv6 データプレーンのコンテキストでは, ソースルーティングパスは [IPv6-SRH] で説明されているように SRH にエンコードされます。SRv6 ソースルーティングパスは, アクティブセグメントが IPv6 パケットヘッダの DA フィールドにある IPv6 アドレスのリストとして SRH にインスタンス化されます。通常, 任意のノードでパケットヘッダを検査することによって, それが属するソースルーティングパスを導出することができます。SR-MPLS データプレーンのコンテキストと同様に, 実装はソースルーティングパスが SRH に挿入され, パスの各セグメントがエンドツーエンドのパスとパフォーマンスを測定するために関連データをパケットに挿入するパス制御と監視パケットを発信する場合があります。