4. Deployment Scenarios (展開シナリオ)
4. Deployment Scenarios (展開シナリオ)
4.1 Access Model (アクセスモデル)
NAT のカスケードに依存する代わりに, Dual-Stack Lite (デュアルスタック・ライト) モデルは, ネットワークを横断してキャリアグレードの IPv4-IPv4 NAT (AFTR) に到達するために IPv4-in-IPv6 トンネルを用いて構築され, そこで顧客は IPv4 アドレスを共有する。このアプローチには, 次のような利点がいくつかある。
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この技術は, サービスプロバイダネットワーク内 (顧客宅内機器 (CPE) まで) における IPv6 の展開を, グローバルインターネットおよび顧客のアプリケーションとデバイスにおける IPv6 の展開から切り離す。
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サービスプロバイダアクセスネットワークの運用は, 広大な IPv6 アドレス空間を活用することで簡素化される。非常に大規模な顧客基盤を支援するために, 重複するプライベート IPv4 アドレス空間は不要である。
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トンネルはサービスプロバイダネットワーク内の任意の場所で終端できるため, このアーキテクチャは水平スケーリングに適し, 変化するトラフィック負荷への適応においてある程度の柔軟性を提供する。水平スケーリングに関するさらなる議論は付録 A を参照のこと。
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トンネルは B4 と AFTR の間の直接接続を提供する。これは, 顧客とそのアプリケーションが AFTR の NAT 機能をどのように実行するかを制御することを可能にする。
このアプローチの重要な特徴は, エンドノード間の通信がそれぞれのアドレスファミリ内にとどまることである。IPv6 の送信元は IPv6 の宛先とのみ通信し, IPv4 の送信元は IPv4 の宛先とのみ通信する。このアプローチにはプロトコルファミリ間の変換は含まれない。これにより, ペイロード内にリテラル IP アドレスを含む可能性のあるアプリケーションの課題が大きく単純化される。
4.2 CPE (顧客宅内機器)
本節では, サービスプロバイダにより IPv6 のみがプロビジョニングされたホームゲートウェイまたは CPE の存在によって特徴づけられる, ホーム Local Area Network (LAN, ローカルエリアネットワーク) について述べる。
DS-Lite CPE は, WAN インタフェースに B4 インタフェースが実装された IPv6 対応 CPE である。
DS-Lite CPE は, 内部インタフェースと B4 インタフェースの間で NAT 機能を動作すべきではない. NAT 機能はサービスプロバイダのネットワーク内の AFTR により実行されるからである。これにより, 誤って二重 NAT 環境で動作することを避ける。
しかし, ホーム内のホストに [RFC1918] アドレス空間 (例: 192.168.0.0/16) を配布する独自の DHCP(v4) サーバを動作すべきである。それらのホームホストに対し, 自身をデフォルト IPv4 ルータとして広告すべきである。さらに, DHCP Option 6 (DNS Server) において自身を DNS サーバとして広告すべきである。加えて, セクション 5.5 に記載のとおり, ホームホストからの DNS IPv4 リクエストを受け入れ, IPv6 を用いてサービスプロバイダの DNS サーバへそれらを送信する DNS プロキシを動作すべきである。
注: IPv4 ホームホストが別の IPv4 DNS サーバを使用することを選択した場合, DS-Lite CPE は, 通常の IPv4 パケットを転送するのと同様に, それらの DNS リクエストを B4 インタフェース経由で転送する。しかし, 各 DNS リクエストは AFTR 内にバインディングを生成する。大量の DNS リクエストは, AFTR の NAT テーブル利用に直接的な影響を及ぼしうる。
IPv6 対応デバイスは, IPv6 インターネットに直接到達する。パケットは単に IPv6 ルーティングに従い, トンネルを通らず, いかなる変換の対象ともならない。ほとんどの IPv6 対応デバイスは IPv4 にも対応し, ホームネットワーク内で IPv4 の [RFC1918] 形式のアドレスが単に構成され, ホーム内のレガシー IPv4 のみのデバイスと同様に IPv4 インターネットにアクセスすると期待される。
純粋な IPv6 のみのデバイス (すなわち, IPv4 スタックを含まないデバイス) は, 本文書の対象外である。
4.3 Directly Connected Device (直接接続デバイス)
ブロードバンドホームネットワークでは, 一部のデバイスはブロードバンドサービスプロバイダに直接接続される。それらはホームゲートウェイなしにモデムに直結される。それらのデバイスは, 実際には CPE として動作している。
このシナリオでは, 顧客デバイスは, サービスプロバイダにより IPv6 のみがプロビジョニングされたデュアルスタック対応ホストである。デバイス自身が B4 要素として動作し, IPv4 サービスはホームゲートウェイ / CPE の場合と同様に IPv4-in-IPv6 トンネルにより提供される。そのデバイスは, IPv4 および / または IPv6 アプリケーションの任意の組み合わせを実行できる。
直接接続された DS-Lite デバイスは, 構成された IPv6 DNS サーバへ IPv6 経由で DNS リクエストを送信すべきである。
前節と同様に, IPv6 パケットは IPv6 ルーティングに従い, トンネルを通らず, いかなる変換の対象ともならない。
このシナリオにおける IPv4 のみのデバイスおよび IPv6 のみのデバイスの支援は, 本文書の対象外である。