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15. Backward Compatibility to RFC 3984 (RFC 3984 との後方互換性)

15. Backward Compatibility to RFC 3984 (RFC 3984 との後方互換性)

本ドキュメントは RFC 3984 の改訂版であり, これを廃止する. RFC 3984 からの技術的変更は第 14 節に列挙する. 本節では後方互換性の問題を扱う.

大多数の場合, RFC 3984 に従うレガシ実装と本ドキュメントに従う新実装との相互運用に互換性の問題は生じないことに注意されたい. 互換性の問題は, 次の 2 条件がともに真である場合にのみ生じ得る: 1) レガシ実装と新実装が相互運用しており, かつ 2) パラメータセットが帯外で伝送されている. そのような互換性問題が生じた場合, 以下の分析により, デバッグして非互換の理由を見つけることは容易である.

項目 1, 2, 3, 7, 9, 10, 12 および 13 はバグ修正型の変更であり, 後方互換性の問題を引き起こさない.

項目 4 (6 つの新しいメディアタイプパラメータの追加) は, レガシの RFC 3984 受信側がこれらのパラメータを無視し, レガシの RFC 3984 送信側がオプションであるこれらを用いなくてもよいため, SDP Offer/Answer ベースのアプリケーションでは後方互換性の問題を引き起こさない. ただし, 宣言的利用 (declarative usage) ベースのアプリケーションでは (他の 5 つは宣言的利用では利用不能であるため, パラメータ sprop-level-parameter-sets のみが対象となる) 後方互換性の問題がある. 例えば RTSP および SAP を用いる宣言的利用ベースのアプリケーションでは, RFC 3984 に従う SDP 受信側は, 認識できないパラメータを含む SDP のセッションを受け入れられないため, 後方互換性の問題がある. したがって RTSP または SAP サーバは, レガシの RFC 3984 受信側用と本メモに従う受信側用の 2 系統のストリームを用意しなければならない場合がある.

項目 5, 6 および 11 はパラメータセットの帯外伝送に関係する. 次の後方互換性の問題がある.

  1. RFC 3984 に従うレガシ送信側が, profile-level-id が示すデフォルトレベルとは異なるレベル用のパラメータセットを sprop-parameter-sets に含める場合, 本メモに従う受信側にとって sprop-parameter-sets のパラメータ値は無効である. したがってセッションは拒否され得る.

  2. RFC 3984 に従うレガシオファー側と本メモに従う応答側との間の SDP Offer/Answer において, 応答側が応答にオファーに含まれるパラメータセットの上位集合ではないパラメータセットを含める場合, オファー側にとって sprop-parameter-sets のパラメータ値は無効であり, セッションは適切に開始されない場合がある (変更項目 11 に関連).

  3. 本メモに従うエンドポイント A が in-band-parameter-sets を 1 にした場合, RFC 3984 に従う側 B は帯内でパラメータセットを伝送しなければならないことを理解しておらず, B は送信する帯内ストリームからパラメータセットを省略し続け得る. 結果としてエンドポイント A は受信ストリームをデコードできない.

項目 7 ([9] の第 6.3 節で規定されるとおり fmtp ソース属性を用いて sprop-parameter-sets および sprop-level-parameter-sets を伝達することを許容する点) は項目 4 に類似する. レガシの RFC 3984 受信側は fmtp ソース属性を無視し, レガシの RFC 3984 送信側はオプションである当該属性を用いなくてもよいため, SDP Offer/Answer ベースのアプリケーションでは後方互換性の問題を引き起こさない. しかし RTSP および SAP などを用いる SDP 宣言的利用ベースのアプリケーションでは, RFC 3984 に従う SDP 受信側は, 認識できないパラメータ (すなわち fmtp ソース属性) を含む SDP のセッションを受け入れられないため, 後方互換性の問題がある. したがって RTSP または SAP サーバは, レガシの RFC 3984 受信側用と本メモに従う受信側用の 2 系統のストリームを用意しなければならない場合がある.

項目 14 はパラメータセットの帯外伝送が依然として許容されるため, 後方互換性の問題を引き起こさない.

項目 15 は追加された第 8.5 節が参考 (informative) であるため, 後方互換性の問題を引き起こさない.

項目 16 は, いずれかの端が RFC 3984 に適合していればデフォルトレベルの扱いが同じであること, さらに RFC 3984 に適合する端は新しいメディアタイプパラメータがあれば単に無視するため, 後方互換性の問題を生じない.