2. Agent Discovery (エージェント検出)
モバイルノードは、エージェント検出 (Agent Discovery) を使用して、外部エージェントまたはホームエージェント機能を持つルーターを識別します。エージェント検出は、ICMPルーター発見メカニズム[5]の拡張であり、モバイルノードが現在の位置を判断し、利用可能なモビリティエージェントを識別し、新しいサブネットに移動したことを検出できるようにします。
2.1. Agent Advertisement (エージェント広告)
モビリティエージェントは、サービスを提供する各リンクで特別なICMPルーター広告メッセージをブロードキャストまたはマルチキャストすることによって、その存在を通知します。これらのエージェント広告メッセージには、モバイルIP固有の情報を伝えるための1つ以上の特別な拡張が含まれています。
エージェント広告メッセージは、1つ以上のモビリティ拡張が添付された標準のICMPルーター広告メッセージ[5]です。エージェントは、そのエージェント広告メッセージにモビリティエージェント広告拡張を含まなければなりません (MUST)。
モビリティエージェントは、モバイルノードがホームネットワークのプレフィックスを判断できるように、エージェント広告にプレフィックス長拡張を含めてもよい (MAY) です。
2.1.1. Mobility Agent Advertisement Extension (モビリティエージェント広告拡張)
モビリティエージェント広告拡張は、すべてのエージェント広告メッセージに含まれなければなりません (MUST)。この拡張は、第1.10節で定義されたロング拡張フォーマットに従います。
2.1.2. Prefix-Lengths Extension (プレフィックス長拡張)
プレフィックス長拡張は、エージェント広告メッセージに含まれてもよい (MAY) です。この拡張は、エージェント広告にリストされている各ルーターアドレスのプレフィックス長を指定します。
2.1.3. One-Byte Padding Extension (1バイトパディング拡張)
パディング拡張は、必要に応じて後続の拡張を4バイト境界に整列するために使用されてもよい (MAY) です。
2.2. Agent Solicitation (エージェント要請)
モバイルノードは、エージェント要請メッセージを送信することによって、エージェント広告を積極的に要求してもよい (MAY) です。エージェント要請は、標準のICMPルーター要請メッセージ[5]です。
2.3. Foreign Agent and Home Agent Considerations (外部エージェントとホームエージェントの考慮事項)
2.3.1. Advertised Router Addresses (広告されるルーターアドレス)
エージェント広告にリストされているルーターアドレスは、広告を送信しているインターフェイス上のエージェントのアドレスであるべきです (SHOULD)。
2.3.2. Sequence Numbers and Rollover Handling (シーケンス番号とロールオーバー処理)
エージェント広告のシーケンス番号は0から始まり、各広告ごとに1ずつ増加します。シーケンス番号が最大値(65535)に達した場合、0に戻るべきです (SHOULD)。
2.4. Mobile Node Considerations (モバイルノードの考慮事項)
モバイルノードは、エージェント検出を次の目的で使用します:
- 現在の位置を判断する(ホームネットワークまたは外部ネットワーク)
- 利用可能なモビリティエージェントを識別する
- 気付アドレスを取得する
- 新しいサブネットへの移動を検出する
2.4.1. Registration Required (登録必須)
モバイルノードがエージェント広告でRビットが設定されているのを見た場合、コロケーテッド気付アドレスを持っている場合でも、その外部エージェントに登録しなければなりません (MUST)。
2.4.2. Move Detection (移動検出)
モバイルノードは、新しいサブネットに移動したことを検出できなければなりません (MUST)。移動検出により、モバイルノードは移動後に速やかに登録を更新します。
2.4.2.1. Algorithm 1 (アルゴリズム1)
モバイルノードは、広告エージェントのリンク層アドレスの変化やシーケンス番号の不連続性を使用して移動を検出できます。
2.4.2.2. Algorithm 2 (アルゴリズム2)
モバイルノードは、合理的な時間内に現在のエージェントからのエージェント広告がないことを使用して、移動の可能性を検出できます。
2.4.3. Returning Home (ホームへの帰還)
モバイルノードがホームネットワークに戻ったことを検出した場合、ライフタイムが0の登録要求を送信することによって、ホームエージェントに登録解除しなければなりません (MUST)。
2.4.4. Sequence Numbers and Rollover Handling (シーケンス番号とロールオーバー処理)
モバイルノードは、エージェント広告のシーケンス番号を使用して移動を検出し、リプレイ攻撃を防ぎます。モバイルノードは、65535から0へ、または65535から65535に近い任意の値へのシーケンス番号の遷移を許可すべきです (SHOULD)。