3.1. 多重化方式の選択 (Multiplexing Scheme Choice)
セッション多重化と SSRC 多重化には, それぞれ長所と短所がある.
セッション多重化は, 再送ストリームをオリジナルストリームとは異なる RTP セッション (RTP [3] の定義) で送ることに基づく, すなわちオリジナルと再送ストリームは異なるネットワークアドレスおよび/またはポート番号に送られる. 別セッションを持つことで柔軟性が高まる. マルチキャストでは, オリジナルと再送ストリームに 2 つの別セッションを用いることで, 受信者が再送ストリームを運ぶ RTP セッションへの参加を選べる. オリジナルセッションはシングルソースマルチキャストとしつつ, 各受信者への再送には別のユニキャストセッションを用いることもでき, その結果受信者は自分が要求した再送パケットのみを受信する.
別セッションの使用はネットワークによる差別的取扱いを容易にし, ミキサ, トランスレータ, パケットキャッシュでの処理を単純化しうる.
SSRC 多重化では, オリジナルと再送ストリームに単一セッションで足りる. これにより, 多数の同時セッションに関与するストリーミングサーバおよびミドルウェアはポート使用を最小化できる.
本再送ペイロード形式は, ユニキャストセッションではセッション多重化と SSRC 多重化の両方を許す. 実装の観点では 2 アプローチの差は小さい. したがって相互運用性を最大にするため, 送信者および受信者は両方の多重化アプローチを SHOULD で支援すべきである. マルチキャストセッションでは, マルチキャストで SSRC 多重化を用いるとオリジナルストリームと再送ストリームの関連付けに問題が生じるため (動機は 5.3 節参照), セッション多重化を MUST で用いなければならない.