8. 適合性要件
このセクションでは、IPsec実装の適合性要件について概説します。実装はIPv4とIPv6の両方をサポートしなければなりません (MUST)。
8.1. セキュリティポリシーデータベース (SPD)
すべてのIPsec実装はSPDを持たなければなりません (MUST)。SPDは以下をサポートしなければなりません (MUST):
- セクション4.4.1.1で定義されているすべてのセレクタ
- トランスポートモードとトンネルモードの両方のSA
- PROTECT、BYPASS、およびDISCARD処理アクション
- 重複するセレクタを処理するための順序付けられたポリシーエントリ
8.2. セキュリティアソシエーションデータベース (SAD)
すべてのIPsec実装はSADを持たなければなりません (MUST)。SADは、セクション4.4.2.1で指定されているすべてのデータ項目を含まなければなりません (MUST)。これには以下が含まれます:
- セキュリティパラメータインデックス (SPI)
- シーケンス番号カウンタとアンチリプレイウィンドウ
- AHおよび/またはESPアルゴリズムパラメータ
- SAライフタイム
- IPsecプロトコルモード (トンネルまたはトランスポート)
8.3. ピア認証データベース (PAD)
すべてのIPsec実装はPADを持たなければなりません (MUST)。PADは以下をサポートしなければなりません (MUST):
- X.509証明書による認証
- 事前共有秘密による認証
- セクション4.4.3.1で定義されているすべてのIDタイプ
- 子SA作成に関する制約
8.4. AHとESPのサポート
- すべてのIPsec実装はESPをサポートしなければなりません (MUST)
- すべてのIPsec実装はAHをサポートすべきです (SHOULD)
- ESPはNULL暗号化をサポートしなければならず (MUST)、暗号化アルゴリズムをサポートしなければなりません (MUST)
- ESPは完全性保護をサポートしなければなりません (MUST)
- AHは必須アルゴリズムを使用した完全性保護をサポートしなければなりません (MUST)
8.5. トンネルモードとトランスポートモード
- すべてのIPsec実装はトンネルモードとトランスポートモードの両方をサポートしなければなりません (MUST)
- セキュリティゲートウェイはトンネルモードをサポートしなければなりません (MUST)
- ネイティブホスト実装はトランスポートモードをサポートしなければなりません (MUST)
8.6. 鍵管理
すべてのIPsec実装は以下の両方をサポートしなければなりません (MUST):
- 手動鍵管理
- 自動鍵管理 (IKEv2がデフォルト)
8.7. トラフィックセレクタ
すべての実装は、セクション4.4.1.1で定義されているセレクタの完全なセットをサポートしなければなりません (MUST):
- 送信元および宛先IPアドレス (IPv4およびIPv6)
- 次層プロトコル
- 送信元および宛先ポート (該当するプロトコルの場合)
- ICMPメッセージタイプとコード
- モビリティヘッダータイプ (IPv6)
- 名前 (シンボリックSPD検索用)