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Appendix B: Changes from RFC 3513 (RFC 3513からの変更点)

以下は、RFC 3513「IP Version 6 Addressing Architecture」からの変更点です:


1. IPv6エニーキャストアドレスの使用制限の削除

IPv6エニーキャストアドレスの使用制限を削除しました。理由は以下の通りです:

  • エニーキャストアドレスに関する十分な経験が蓄積されました
  • これらの問題はIPv6に固有のものではありません
  • GROWワーキンググループがこの分野で作業しています

2. サイトローカルユニキャストプレフィックスの廃止

サイトローカルユニキャストプレフィックスを廃止しました。変更内容は以下の通りです:

2.1 セクション2.4の特殊プレフィックスリストからサイトローカルを削除

サイトローカルは、アドレスタイプ識別テーブルの特殊プレフィックスとしてリストされなくなりました。

2.2 セクションの分割

「Local-Use IPv6 Unicast Addresses」というタイトルのセクションを2つに分割しました:

  • 「Link-Local IPv6 Unicast Addresses (リンクローカルIPv6ユニキャストアドレス)」
  • 「Site-Local IPv6 Unicast Addresses (サイトローカルIPv6ユニキャストアドレス)」

2.3 廃止通知の追加

サイトローカルの廃止を説明するテキストを新しいセクションに追加しました。

廃止の理由:

  • サイト境界の定義が曖昧
  • 他のアドレスタイプとの相互運用性の問題
  • Unique Local Addresses (ULA、RFC 4193) に置き換えられました

3. Robert Elz上訴に対するIAB応答で提起された問題への対処

Robert Elz上訴に対するIAB応答で提起された問題に対処するための変更は以下の通りです:

3.1 アドレス構造の仮定

セクション2.5に、ノードはIPv6アドレスの構造について何も仮定すべきではないという明確化を追加しました。

重要性: これにより、将来のアドレス形式の柔軟性と拡張性が確保されます。

3.2 修正EUI-64形式

セクション2.5.1および付録Aのテキストを変更し、「u」ビットが1に設定された修正EUI-64形式インターフェース識別子をユニバーサルと呼ぶようにしました。

Technical details:

  • universal bit (u-bit) = 1: グローバルに一意
  • universal bit (u-bit) = 0: ローカルに管理

4. マルチキャストアドレスフラグフィールドの拡張

マルチキャストアドレスのフラグフィールドを拡張し、新しいフラグを定義できるようにしました。

変更内容:

  • フラグフィールドが4ビットから予約済みビットを含めるように拡張されました
  • 将来の拡張に備えて柔軟性が向上しました

5. その他のマイナーな明確化

5.1 用語の一貫性

ドキュメント全体で用語の使用を一貫させました:

  • Interface Identifier (インターフェース識別子)
  • Link-Local Address (リンクローカルアドレス)
  • Global Unicast Address (グローバルユニキャストアドレス)

5.2 参照の更新

関連するRFCへの参照を更新し、最新の仕様を反映しました。


6. セキュリティに関する考察の強化

セキュリティセクションを強化し、以下を追加しました:

  • Neighbor Discovery (近隣探索) のセキュリティ考察
  • SEND (SEcure Neighbor Discovery) プロトコルへの参照

Summary of Major Changes (主要な変更の概要)

変更項目影響代替/推奨
エニーキャスト制限削除より柔軟な使用実装ガイドラインに従う
サイトローカル廃止既存の実装に影響ULA (RFC 4193) を使用
アドレス構造の明確化実装の柔軟性向上前提を置かない
マルチキャストフラグ拡張将来の拡張性新しいフラグを定義可能

Implementation Notes (実装に関する注意事項)

  1. 下位互換性: RFC 3513に準拠した実装は、ほとんどの場合、RFC 4291と互換性があります。

  2. サイトローカルアドレス: 既存のサイトローカルアドレスを使用している実装は、ULAへの移行を計画する必要があります。

  3. エニーキャストアドレス: 新しい実装では、エニーキャストアドレスをより自由に使用できますが、ルーティングプロトコルのサポートを確認する必要があります。


重要: RFC 4291への移行時には、特にサイトローカルアドレスの廃止に注意してください。新しい実装では、ULA (RFC 4193) の使用を推奨します。