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RFC 4291 - IP Version 6 Addressing Architecture

IPバージョン6アドレスアーキテクチャ

発行日: 2006年2月
ステータス: インターネット標準トラック (Standards Track)
著者: R. Hinden (Nokia), S. Deering (Cisco Systems)
廃止: RFC 3513


概要 (Abstract)

本仕様は、IPバージョン6 (IPv6) プロトコルのアドレスアーキテクチャを定義します。このドキュメントには、IPv6アドレッシングモデル、IPv6アドレスのテキスト表現、IPv6ユニキャストアドレス (Unicast Addresses)、エニーキャストアドレス (Anycast Addresses)、マルチキャストアドレス (Multicast Addresses) の定義、およびIPv6ノードに必要なアドレスが含まれています。

本文書はRFC 3513「IP Version 6 Addressing Architecture」を廃止します。


本メモのステータス (Status of This Memo)

本文書は、インターネットコミュニティに対してインターネット標準トラックプロトコルを規定し、改善のための議論と提案を求めるものです。本プロトコルの標準化状態については、「インターネット公式プロトコル標準」(STD 1) の最新版を参照してください。本メモの配布は無制限です。


目次 (Table of Contents)

付録 (Appendices)


IPv6アドレスコア概念

アドレス長

  • IPv6: 128ビット (16バイト)
  • IPv4: 32ビット (4バイト)
  • アドレス数: 2^128 ≈ 3.4 × 10^38 個のアドレス

3つのアドレスタイプ

1. Unicast (ユニキャスト)

  • 単一インターフェースの識別子です
  • ユニキャストアドレスに送信されたパケットは、そのアドレスで識別されるインターフェースに配信されます

2. Anycast (エニーキャスト)

  • インターフェースグループの識別子です (通常は異なるノードに属します)
  • エニーキャストアドレスに送信されたパケットは、「最も近い」1つのインターフェースに配信されます

3. Multicast (マルチキャスト)

  • インターフェースグループの識別子です (通常は異なるノードに属します)
  • マルチキャストアドレスに送信されたパケットは、識別されるすべてのインターフェースに配信されます

注意: IPv6にはブロードキャストアドレスがありません。その機能はマルチキャストアドレスに置き換えられています。

アドレス表現

完全形式:

2001:0db8:0000:0000:0001:0000:0000:0001

圧縮形式 (推奨):

2001:db8::1:0:0:1

ルール:

  1. 先行ゼロは省略できます
  2. 連続するゼロセグメントは ::で表現できます (1回のみ使用可能)

一般的なIPv6アドレス

アドレスタイプ表現説明
未指定アドレス::0:0:0:0:0:0:0:0
ループバックアドレス::10:0:0:0:0:0:0:1
リンクローカルfe80::/10リンクローカル通信
グローバルユニキャスト2000::/3グローバルルーティング可能アドレス
マルチキャストff00::/8マルチキャストアドレス

IPv6アドレス構造

グローバルユニキャストアドレス:

| 48ビットグローバルルーティングプレフィックス | 16ビットサブネットID | 64ビットインターフェースID |

リンクローカルアドレス:

| fe80::/10 | 54ビットのゼロ | 64ビットインターフェースID |

アドレス圧縮の例

元のアドレス:

2001:0db8:0000:0042:0000:8a2e:0370:7334

ステップ1 - 先行ゼロを省略:

2001:db8:0:42:0:8a2e:370:7334

ステップ2 - 連続するゼロセグメントを圧縮:

2001:db8:0:42::8a2e:370:7334

特殊アドレスの例

IPv4マップドIPv6アドレス:

::ffff:192.0.2.1

IPv4アドレス192.0.2.1を表します

IPv4互換IPv6アドレス (廃止済み):

::192.0.2.1

  • 公式原文: RFC 4291 (TXT)
  • 公式ページ: RFC 4291 DataTracker
  • 廃止: RFC 3513
  • 関連RFC:
    • RFC 4007 (IPv6 Scoped Address Architecture)
    • RFC 4193 (Unique Local IPv6 Unicast Addresses)
    • RFC 4862 (IPv6 Stateless Address Autoconfiguration)

クイックリファレンス

アドレスプレフィックス表現

2001:db8::/32

最初の32ビットがネットワークプレフィックスであることを示します

インターフェース識別子生成

MACアドレスベースのEUI-64形式:

MACアドレス: 00:1A:2B:3C:4D:5E
インターフェースID: 021A:2BFF:FE3C:4D5E

アドレス割り当て推奨事項

  • /48 - サイトプレフィックス (組織への推奨)
  • /64 - サブネットプレフィックス (標準サブネットサイズ)
  • /128 - 単一ホスト

重要な注意事項: IPv6はインターネットの未来です。IPv4アドレスの枯渇に伴い、IPv6の展開がますます重要になっています。本RFCはIPv6アドレスの基本アーキテクチャを定義しており、IPv6を理解し実装するための基礎文書です。