7.2. KDC Messaging: IP Transports (KDC メッセージング: IP トランスポート)
7.2. KDC Messaging: IP Transports (KDC メッセージング: IP トランスポート)
概要
Kerberos クライアントは, IP ネットワーク上で UDP または TCP を用いて KDC と通信する。本節ではトランスポート要件と KDC 発見メカニズムを規定する。
7.2.1. UDP/IP トランスポート
デフォルト動作
- KDC はポート 88 (UDP) で待ち受ける
- クライアントは UDP で要求を送る
- 小さなメッセージに適する
制限
- 実用上の最大 UDP パケットサイズの考慮
- 大きなメッセージでは TCP が必要になることがある
- ネットワーク MTU が利用可能性に影響する
7.2.2. TCP/IP トランスポート
使用場面
- KDC はポート 88 (TCP) で待ち受ける
- UDP の制限を超える大きなメッセージに必要
- 一部のネットワーク環境ではより信頼性が高い
接続の扱い
- クライアントが TCP 接続を開始する
- 各メッセージの前に 4 バイトの長さフィールドが先行する
- 1 つの接続で複数回のやりとりを運べる
- 接続管理に関する考慮事項がある
7.2.3. IP ネットワークにおける KDC 発見
DNS ベースの発見
- KDC 位置の SRV レコード
- 形式:
_kerberos._udp.REALMおよび_kerberos._tcp.REALM - 自動 KDC 発見を可能にする
- 複数 KDC に対する優先度と重み
静的構成
- クライアント構成における手動の KDC アドレス
- krb5.conf または同等物
- DNS が利用不能な場合のフォールバック
マスター KDC 発見
_kerberos-master._udp.REALM_kerberos-master._tcp.REALM- パスワード変更および管理操作に用いられる
セキュリティ上の考慮
- DNS 応答は信頼できない場合がある
- 安全な KDC 発見には DNSSEC を推奨
- 静的構成は柔軟性は低いがより安全な場合がある
ポート番号
- 標準ポート: 88 (UDP および TCP の両方)
- IANA に登録
- 両トランスポートをサポートすべき
参照
トランスポートの完全な仕様については, RFC 4120 Section 7.2 を参照すること。