1. Introduction (はじめに)
1. Introduction (はじめに)
この文書は Secure Real-time Transport Protocol (セキュア実時間転送プロトコル, SRTP) を説明します。これは Real-time Transport Protocol (実時間転送プロトコル, RTP) のプロファイルであり, RTP トラフィックと RTP の制御トラフィックである RTCP (the Real-time Transport Control Protocol, 実時間転送制御プロトコル) に対して機密性, メッセージ認証, およびリプレイ保護を提供できます [RFC3350]。
SRTP は RTP および RTCP ストリームの暗号化とメッセージ認証のためのフレームワークを提供します (Section 3)。SRTP はデフォルトの暗号変換のセットを定義し (Sections 4 および 5), 将来新しい変換を導入できるようにします (Section 6)。適切な鍵管理 (Sections 7 および 8) により, SRTP はユニキャストおよびマルチキャスト RTP アプリケーション (Section 11) に対して安全です (Sections 9)。
SRTP は高スループットと低パケット拡張を実現できます。SRTP は異種環境 (有線ネットワークと無線ネットワークの混在) に適した保護であることが証明されています。このような特徴を得るために, 暗号化のための加法ストリーム暗号, メッセージ認証のための鍵付きハッシュベースの関数, および SRTP の RTP シーケンス番号と Secure RTCP (SRTCP) のインデックス番号に基づく順序付け/同期のための「暗黙的な」インデックスに基づいたデフォルト変換が説明されています。
1.1. Notational Conventions (表記規則)
この文書のキーワード "MUST", "MUST NOT", "REQUIRED", "SHALL", "SHALL NOT", "SHOULD", "SHOULD NOT", "RECOMMENDED", "MAY", および "OPTIONAL" は [RFC2119] に記載されているとおりに解釈されるものとします。用語は [RFC2828] に準拠していますが, 以下の例外があります。簡単にするために, 文書全体でランダムまたは疑似ランダムに生成された値を示すために「random」という用語を使用します。大量のランダムビットを取得することは困難な場合があり, SRTP のセキュリティには疑似ランダム性で十分です [RFC1750]。
慣例により, 採用される表現はネットワークバイトオーダーです。すなわち, 最左ビット (オクテット) が最上位ビットです。XOR は二進文字列のビット単位のモジュロ 2 加算を意味し, || は連結を表します。言い換えれば, C = A || B の場合, C の最上位ビットは A のビットであり, C の最下位ビットは B のビットに等しくなります。16 進数には 0x が前置されます。
「encryption」という言葉には NULL アルゴリズムの使用も含まれます (実際にはデータを平文のままにします)。
表記法を若干乱用して, 一般的な慣行として「message authentication」および「authentication tag」という用語を使用しますが, グループ通信などの一部の状況では, 提供されるサービスは実際には完全性保護のみであり, データ発信元認証ではありません。